日本ニュース 戦後編 第137号
1948年(昭和23年)8月24日
[1]大韓民国独立 01:06
マッカーサー元帥夫妻を迎えて、大韓民国独立式典は、解放3周年記念日の8月15日、首都京城で盛大に挙行されました。この日、李承晩大統領の挨拶ののち、マッカーサー元帥は祝辞を述べました。続いて、韓国警備隊、青年団員1万の祝賀行進が行われました。
[2]漫画の頁 清水崑 00:42
吉田選手は自由形で自信満々。芦田·三木両選手、中央連盟形。背泳の片山選手、足が右左からみあって弱っています。徳田選手、潜っています。芦田·三木の中央連盟形と吉田の自由形、三者懸命の力泳。ゴールまであと5メーター、4メーター、3メーター、ふうふう言っています。
[3]平和確立へ 01:23
アメリカ·バーミンガムの記念ホールに、アメリカ戦没学生とともにその名を刻まれる日本の戦没学生12名の慰霊祭が、8月15日、東京·キリスト教青年会で行われました。
「私たち母性にとりましては、特に戦争はいやですということ。この気持ちは非常な、むしろ血の叫びといってよろしいのではないかと思うのでございます。」
こう叫んで、各婦人団体は、8月14日、東京家政学院に平和を守れの大会を開きました。翌15日、婦人民主協議会を中心とする働く婦人たちも、再び戦争があってはならぬと叫んで大会を開き、続いて人民大会に参加するなど、終戦記念のこの日は、婦人の平和への意思が強く表明されました。
[4]全国高校野球ひらく 甲子園<スポーツ> 00:49
全国高校野球大会は、8月13日に始まりました。大会第6日目、西京対享栄の一戦。2点リードした西京、8回裏の攻撃。ワンダン、ランナー3塁、バッター田中は2塁フライ。2塁手これを落して3塁の八木ホームイン。続くバッター種田、センターオーバー大きな当たり、田中ゆうゆうホームイン。打った種田、2塁をまわって3塁、球は3塁に戻りましたが、これが暴投、種田一気に生還。この回さらに3点を入れ5対0、西京は享栄を一蹴しました。
[5]ベーブルース逝く<スポーツ> 00:18
8月16日夜、本塁打王ベーブ·ルース逝く。彼は、昭和9年、わが国にも来朝しましたが、これはそのときの元気な姿です。
[6]全日本陸上競技 山形<スポーツ> 00:46
山形市で8月14、15日に行われた全日本陸上選手権大会。100メートル決勝。中大·仁田脇、戦後日本最高記録10秒6でゴールイン。女子走幅跳では、京都の山内リエさん5メートル77を跳んでロンドンの記録を破りました。棒高跳では岐阜陸競の沢田選手、4メートルを跳んで第1位。三段跳は京都ACの長谷川選手が15メートル62を跳んで戦後世界最高記録を樹立しました。
[7]東宝争議新局面へ 02:26
去る4月、270名のクビ切りに端を発した東宝砧撮影所の争議は、会社側、組合側、鋭く対立したまま4か月、8月19日、ついに会社側の仮処分執行。この日、塚本成城署長は東京地検、警視総監よりの勧告文を朗読。これに対し土屋委員長は警視総監あての決議文を手交しました。このとき執行吏、弁護士が到着。北岡撮影所長、続いて20台のトラックで約2,000名の警官が、牽引車を先頭に鉄カブト、防火頭巾に身を固めて到着。組合側は協議の末、午前11時、執行吏の意向を入れ、全員、撮影所より退去することになり、秩序正しく撤退を開始しました。泣いているのは岸旗江さん。五所平之助監督の顔も見えます。組合員が引き揚げたあと、警官隊は撮影所に入って、ここに仮処分を終わり、東宝争議は新たな段階に入りました。
