日本ニュース 戦后編 第74号
1947年(昭和22年)6月10日
[1]十四年ぶりに阿蘇山爆発 熊本 01:19
05月26日午后0時30分、阿蘇山が14年ぶりで爆発。焼け石とともに高さ2000メートルにも達する煙を噴き上げました。
阿蘇山観測所員は危険を冒して観測を続けています。
立野、尾ヶ石方面では農作物が相当な被害をうけました。爆発は今なお続いています。
[2]海底電線工事成る 青森-北海道 01:04
青森県石崎から北海道当別まで70.5キロの海底電信電話線敷設工事が5月31日から行なわれました。石崎ではまず海底線がたくさんの浮きをつけて陸上の線につながれます。船が動き出すにつれて線はどんどん海の中へ繰り込まれます。途中、船の中から通じるかどうか試験をしながら仕事が進められ、6月01日完成。こうして本土-北海道間の通信力は2倍になりました。
[3]天皇陛下関西へ 京都<時の話題> 00:46
天皇陛下は関西地方をご視察のため、4日夕刻、京都駅にお着きになりました。駅前は歓迎の市民で埋まりました。
[4]オートバイ競走 広島<時の話題> 00:31
全国オートバイレースが6月01日、広島市で行なわれました。6000メートル1着は広島の島村選手、白いオートバイ、4分14秒。
[5]佐渡の鯛漁 新潟<時の話題> 00:42
佐渡相川は鯛の本場。最近は1網で3000貫もの鯛が1日2回水揚げされます。この鯛はすぐ消費地へ送られますが、地元相川の町では1枚30円が相場です。
[6]ヤミ反対のさかなやさん 名古屋<時の話題> 00:22
佐渡では大漁、さて名古屋ではお魚屋さんがヤミのお魚を撲滅せよのプラカードを立てて5月28日市内を練り歩きました。
[7]六大学野球早明戦 后楽園 01:09
東京后楽園スタジアム、早明野球第1回戦、4対4の引分けのあと、4日第2回戦。2対1と1点リードの早稲田、8回裏の攻撃、ランナー一塁、二塁、バッター蔭山、ボールカウント、ツーストライクスリーボール。ピッチャー小川、投げました、打ちました、ライト、センター間痛烈な当たり、三塁のランナー
[8]片山内閣に何をのぞむか 大阪·東京 02:38
05月31日夜、片山内閣入閣者の発表。
<西尾官房長官>
「組閣本部の最終的決定を発表いたします。首相·片山哲、外務·芦田均、大蔵·矢野庄太郎、文部·森戸辰男、商工·水谷長三郎」
さしも難航を続けた片山内閣の組閣工作は、5月31日の夜に入って完了。翌1日、認証式を終え、ここに社会、民主、国協3党連立内閣が誕生しました。
さて、この片山内閣に国民は何を望むか。まず大阪駅前の本社街頭録音。
(大阪駅前)
<男性>
「政策を協定しあっている関係上、すこぶるそこに勇猛果敢な断行力というものに欠けると、そういうふうに思うんです。だからあまり大なる期待はかけてはおりません」
<男性>
「中央におけるボス官僚と、それから地方のボス官僚をですね、これを一掃しなければだめなんです」
(大阪阿倍野)
<女性>
「やはりなんですね、この台所のお野菜なんかは丸公で、まず公定価格で、今までのようなこの厳しいことなしに、何でも安うにですね、台所まわりがまずいけるようにしていただきたいと思いますわね」
次に東京では何を望むか。
(東京駅前)
<男性>
「結局、ヤミとかですね、インフレとか、そういった問題でわれわれは困り抜いておりますから、そのために今度社会党がですね、第一党になったということも、またそういうところに原因があるだろうと思います」
(東京芝浦)
<男性>
「われわれはですね、保守内閣のもとにおいては絶対に生産復興はありえないということを身をもって体験しました。片山内閣けっこう」
<男性>
「強力に社会主義政策を断行してもらいたいと思っております」
(埼玉県大和)
<男性>
「そうですね、今度初めての社会党の内閣さんで、トウム(聞き取り困難)が期待はしておりますわね」
<男性>
「肥料だね、大豆は。自分のうちに配給してもらえるような方法をしてもらいたもんだね」
