日本ニュース 戦后編 第69号
1947年(昭和22年)5月06日
[1]“社会”か“自由”か 注目されるインフレ対策 01:29
インフレはどうなるか。第一党の社会党·鈴木茂三郎氏の見解。
<社会党 鈴木茂三郎氏>
「インフレを防ぐには新円と物価と国民生活の安定を図ること、第2には勤労階級の協力を得て生産の増強を図ること、これはすでに失敗した石橋財政ではだめであって、勤労階級の信頼を得られる社会党首班の内閣でなければできないことであります」
これに対し第二党になった自由党石橋蔵相。
<石橋蔵相>
「社会党の今まで言っていることと変わってることは、例の新円の問題だけだけど、これはもう社会党であってもなくても、何党であってもこれは絶対やれることで、別段今までやったこととたいして変わりないと」
その石橋財政は5月から700円の枠をはずしましたが、こうしている間にも店先の日常品はうなぎ登り、竹の子生活者は手をつかねて傍観のていです。
しかし、シーズンともなれば府中の東京競馬は新円階級でこの混雑。さてインフレと内閣はこれから先どうなるのでしょうか。
[2]銅像の戦犯裁判 01:11
戦争をあおった銅像を追放しようと東京で審査委員会が開かれています。
<審査委員会>
「広瀬武夫および杉野孫七銅像を問題にいたします。読んでください。
この銅像は、国民の戦意高揚を強調し、敵がい心をそそるものと考えられるから撤去する」
広瀬中佐と杉野兵曹長は戦犯銅像と決定。近く姿を消すことになりました。
上野の西郷さんは美術的価値ありとして合格しました。
軍閥の代表、山県元帥や大山元帥は芸術的だというので目下慎重に審議中とのことです。
[3]今週の東京裁判 00:36
今週の法廷は第2次上海事変の審議を続行。05月01日、証人台に立った当時の上海総領事岡本季正氏は事件発生当時の日本軍の状況につき証言。中国検事から鋭い質問を浴び、被告たちや日本人傍聴者の注目をひきました。
[4]ウソ発見機 東京<時の話題> 00:43
警視庁ご自慢のウソ発見機、本名·電気生理現象記録装置の実験台に映画スターが立ちました。
<警視庁係官>
「あなたは恋愛結婚についてどうお考えになりますか」
<東宝 若山せつ子>
「まじめな恋愛結婚ならいいと思います」
<警視庁係官>
「あなたは今、愛人がありますか」
<若山せつ子>
「いいえ」
<警視庁係官>
「次に難しい暗算をやってもらいましょうかな。75の3倍は?」
<若山せつ子>
「225です」
[5]フラナガン神父京都へ<時の話題> 00:20
来朝中のフラナガン神父は4月28日、京都市の和敬学園を訪れ、国境を越えた愛情に気の毒な子供たちを喜ばせました。
[6]新国会変りダネ 島根·福岡<時の話題> 00:17
新代議士の変わりダネ、島根の共産党·木村栄氏は荷馬車引きが本業。福岡の社会党·福田昌子さんも開票当日からもう仕事です。
[7]B29 機動演習 埼玉<時の話題> 00:33
アメリカ空軍のB29、9機が機動演習を行うため日本に到着。05月01日、埼玉県[原音のまま]の横田飛行場にその巨大な姿を現しました。
[8]第18回メーデー 02:35
働く者のお祭りメーデー。05月01日、東京宮城前の人民広場は約50万の労働者や農民、勤労市民に埋められました。この日、メーデー始まって以来、初めて設けられた舞台の上に勤労者の喜びと団結の力を明るく繰り広げました。
<労働者代表>
「第18回メーデーにあたって、われわれ全日本の労働階級は高らかに宣言す。労働階級が鉄鎖を打ち砕いて、自らを解放し、果てしなき自由の国を打ち立てる日まで、ゆるぎなき団結と鉄の意思を持って闘争し続けるであろうことを。1947年05月01日、第18回東京地方メーデー」
<参加者>
「バンザイ、バンザイ」
