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日本ニュース 戦后編 第30号

1946年(昭和21年)8月08日

[1]曝露された南京の大虐殺 -東京裁判 00:53

東京裁判は7月25日から30日まで南京の大虐殺の証言に入りました。29日には中国側証人に続いて南京大学教授ベイツ博士が証人台に現れ、法廷は数日間、虐殺、暴行などの忌まわしい言葉と事実に埋め尽くされました。

<南京大学 M·S·ベイツ博士>

昭和12年12月、日本軍は南京入城。世界歴史上最も恥ずべき大虐殺を行ったのでしたが、何も知らぬ国民はちょうちん行列をして、それを祝っていたのでした。当の松井[石根]被告をめぐって国際法廷は異様な緊張に包まれています。

[2]B29-各都市訪問 00:53

8月01日、アメリカ陸軍航空記念日。戦争中は恐怖の的であったB29、30機が終戦ちょうど1年目、今度は平和の使節として、日本の各都市の上空に空中分列式を行いました。1年前はこの爆音を、ちゃちな防空壕の中で震えながら聞いたものですが、平和の今は奇妙な懐かしささえ感じられます。東京の上空を低空飛行の后、午后1時、基地沖縄へ帰りました。

(飛び去る飛行機と見送る人)

[3]東海道本線で列車衝突 -滋賀県 00:52

日本の主要幹線、東海道本線安土·能登川間に7月26日午前5時55分、またまた列車事故が起こり、69名死傷の惨事となりました。この日、東京発門司行き急行第5列車が故障のため停車中、下り貨物列車がこれに追突。門司行きの客車2両をめちゃめちゃに破壊しました。原因は機関士の過労のためと言われています。

現在までの重傷者58名、死者11名。しかもそのうち、帰国を急ぐ中国人、朝鮮人多数が含まれ、事故頻発の折から広く問題を投げかけております。

[4]ジープで富士山へ<時の話題> 00:34

ジープが富士山に登ります。ただし頂上まではちょっと無理。やっぱり山登りはこつこつ歩くところにおもしろみがあるらしく、進駐軍の兵隊さんも日本人に交じって汗まみれです。

(登山する兵士、ご来光)

[5]昆布とり はじまる -北海道<時の話題> 00:49

昨年流氷が多くて心配されていた北海道日高海岸の昆布も、案外たくさんそこここの岩の間に密生、例年より10日も早く、白旗の合図で一斉に昆布採りが始まりました。この白旗が上がらない間は、勝手に採ってはいけないという昔からのおきて。

アイヌ人も交じっています。欠配六十何日という北海道だけに、皆、真剣です。

(昆布採りの様子)

[6]浮浪児 きれいになる -東京<時の話題> 00:51

その后、依然として減らない東京上野の浮浪児。その取り締まりが7月29日、またまた上野駅付近一帯にわたって一斉に行われました。いつもはいち早く姿をくらます彼らも、婦人警官には照れくさそうに収容されます。この日はいつもと違って明るい設備。散髪やらお風呂やらでだいぶ勝手が違いました。

(風呂に入れられたり身繕いをされる浮浪児たち)

その上、真新しい洋服をもらって、口をそろえて「今度は逃げないよ。」と言っていました。

[7]名選手も出場 米軍陸上競技 -東京<時の話題> 00:46

太平洋アメリカ占領軍の対抗陸上競技会が7月27日、東京神宮外苑で行われました。朝鮮、日本、ハワイ、マリアナ、フィリピン各地のアメリカ陸軍の代表選手が参加し、日本占領軍が勝ちました。100メートルに世界タイ記録を持つパーカー中尉のほか、砲丸投げのオーシカー中尉、走り高跳び、棒高跳びのモアカム少尉ら、アメリカの一流選手も参加。

パーカー中尉、100メートル。

パーカー中尉、ぐんぐん出ております。この日の記録は10秒3でした。

[8]戦后の恐怖 伝染病を防げ 投稿者 大阪市 阿部徳三さん<みなさんの声> 02:59

大戦争の后には必ず伝染病が流行します。浦賀にはコレラが出ました。チフス、そのほかの伝染病の発生もあちらこちらに伝えられています。病院にも伝染病に苦しむ人々が増えてきました。

(入院患者たち)

投書にお答えして、日本ニュースは実際を見て歩きました。

(コレラ菌)

(チフス菌)

(菌の顕微鏡写真)

われわれを狙っているのは、まずコレラ菌、チフス菌。このようなばい菌をばらまくのはハエです。

この一本のハエの足には何万何億という菌がついています。

それからボウフラ。これから生まれる蚊。今年が11年目の大流行期に当たる、あの恐ろしい眠り病をもって歩きます。これらの病菌をなくするために進駐軍はDDTを放出。日本の製薬会社の一部は動き出しましたが、大部分は動いていません。どうすればいいか。都会では狭い家に3家族も4家族も一緒に入ってごちゃごちゃと暮らしています。

そして同じ器、同じ水で食器を洗っています。ここから伝染病がうつります。

川は汚い物でいっぱいです。その川で泳ぎ、水上生活者はこの川の水で炊事をします。ここからも伝染病がはやります。

たくさんの人が集まる町。大きな駅付近に見られる汚物の山。当局も付近の住民も片づけようとはしていません。ここにボウフラがわき、ハエが飛び回っています。そのハエはばい菌を持って店先の食料に止まります。ここからも伝染病がはやります。ひとりひとりがよく考えないと、秋口になるとものすごく伝染病が流行するおそれがあります。進駐軍に頼るばかりでなく、政府の衛生に関する根本的な対策が望まれています。

年月日/1946/19460808/19460808-t-jpn-dea-002-日本新闻.txt · 最后更改: 2025/04/27 01:44 (外部编辑)