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日本ニュース 戦后編 第5号

1946年(昭和21年)02月14日

[1]“民主戦線参加せず”自由党表明 01:29

自由党は2月04日、民主戦線に対する態度を声明しました。

<安藤正純政務調査会長>

「この間、憲法改正案で発表したように、自由党では天皇を統治権の総覧者として、民意による政治を行う固き信念を持っております。したがって、天皇制打倒に持っていこうとする共産党の民主戦線には参加する必要を認めません。だから、自由党では命を賭けて天皇制を護持し、民主政治の完成に努力する覚悟であります。」

この日、同党大会で、鳩山[一郎]総裁より、この旨、声明しましたが、一方これに対し、あるいは憲法改正による天皇大権の縮小、あるいは天皇制打倒を叫ぶ人民大衆の動きがあり、民主戦線をめぐって波紋を広げつつあります。

[2]進駐軍慰問のショウ 01:17

進駐軍の将兵たちが待ち望んでいた、アメリカ本場のカパガバナレビュー団がはるばる太平洋を渡って来朝。東京日比谷公会堂で慰問ショーを行いました。久しぶりに見る祖国の味、祖国の香り、祖国の音楽に進駐軍の兵隊さんは、日本にいるのも忘れて楽しいひとときを送りました。

(ショーの様子)

[3]姿を消す公娼制度 02:31

<弁護士 渡邊道子氏>

「女性の歴史に暗い影を投げていた公娼制度が、このたびマッカーサー司令部の指令により、全国一斉に廃止されることになりました。文明国において、恥ずべき公娼制度を残している唯一の国であると、心ある人々により長年にわたり廃止が叫ばれておりましたが、ようやくその実現を見たわけでございます。

長い間、私ども女性から自由を奪っていた封建思想から解放されようとしているときに、最も痛ましい犠牲者であった公娼に自由が返ってきたことに深い喜びを感じます。これらの女性たちがこれからぶつかるいろいろな問題に対して、私どもは、お友達の問題としてともに考え、ともによき生活への努力をいたしたいと存じます」

「今度公娼が廃止になって、あなたたちの生活はご自由になったわけですけど、それについてどうお感じになりまして?」

(口々に)「そうねえ。」

「別に、うーん、公娼廃止以前とはね、生活は変わりませんけれど、大変気持ちのうえで、自由になったと思います。」

「これからどうなさるおつもりですの? ずっとこういうお仕事をお続けになります?」

「そうですわね。今までとね、ずいぶん違った仕事に入りましたけれども、気持ちが、私たちの気持ちは、かたぎのときと同じような気持ちで、ある期間は一生懸命働きましたら、将来確実な道に入りたいと思って、働いているんですけど。」

「私もそう思いますわ。」

「ぜひ早く堅実な生活に入っていただきたいと思いますわ。私たちも何かお力になりたいと思います。」

(口々に)「ありがとうございます。」

かくて公娼という制度は廃止されましたが、私娼という形で依然として不幸な女性は残るのではないでしょうか。この問題の解決は、男女とも一定の年齢に達すれば独立した結婚生活ができるよう、また女子を身売りせずとも家族が生活できるよう、そしてさらに女子がすべての点で男子と同様働けるように、政治的、社会的、経済的な徹底的改革が要求されます。

[4]“値上絶対反対!”鉄道運賃問題 03:18

平和日本再建の大動脈であるはずの交通機関は、最近まさに恐ろしいほどの混雑ぶり。国民大衆にとって、食糧不足とともに最大の悩みの一つです。

機関車、石炭車、こんな危ないところにでも乗らなければ、親の死に目にもあえず、足りない食糧も補給できない始末です。これが毎日の通勤電車となると、勤め人にとって1日中で最も激しい労働です。押す、蹴る、突き飛ばす、こんなことは朝飯前。

(構内アナウンス)

「電車が止まりました。止まりました。お乗りの方、降りる方が済むまでは乗らないでください。」

やっと乗り込んでも、壊れたドアからは遠慮なく寒風が吹き込み、満足な吊り革も網棚もなく、こんな状態が戦后半年にもなるのに少しも改善されません。

それなのに、今度、運輸省は鉄道運賃の大幅な値上げを発表して、一般から非難ごうごう。これに対して、各方面の意見を聞いてみました。

<鉄道当局>

「今回、鉄道運賃の値上げを実施いたすことに相成りましたが、その理由は、最近における物価の急激な高騰と従事員の待遇改善のために、鉄道営業費は50億円以上にも膨張し、また、戦時中、鉄道が全線に渡って非常の戦禍を被りました。その戦災復興費に充てるためでありまして、それによって極力輸送サービスの改善向上を図り、国民各位に再び昔のような愉快な旅行を願う心組みであります」

<一般消費者>

「このインフレ難のときにですね、政府みずからがインフレを煽ってあれしているのは実にけしからんことです。ですし、値上げになったら、われわれはもう、すぐ初日から働けなくなって食えなくなりますからね。もし赤字だったら、戦時利得税その他で賄うべきで、大衆課税に等しい運賃の値上げなんていうのは絶対に反対です」

<国鉄従業員>

「当局はわれわれ従業員の待遇改善のため値上げが必要だと言っていますが、人件費の増大を直ちに運賃値上げによって、一般消費者、ことに定期乗車券の値上げは絶対反対です」

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