日本ニュース 第239号
1944年(昭和19年)12月28日
[1]日満制空陣のB29撃墜(中国) 01:41
(映像·音声中断)の誉れも高き、蘭花特別攻撃隊の体当たりの戦果を含め、この日、日満両軍制空部隊による撃墜破は、実に20機に及んだのであります。奉天、その他各地に残骸(ざんがい)をさらすB-29。マリアナ基地からの帝都空襲に呼応せんとした在支米空軍の野望は、ここに見事砕け散ったのであります。
プロペラ、機関砲。大きな尾翼。
胴体に打たれた無数の鋲(びょう)の1つ1つにも、敵国生産陣の不逞(ふてい)な挑戦が見られます。羅針儀。救命ボートに伺われる敵の逃げ腰の戦意(音声中断)帝国の米機撃滅の決意、いよいよ固まっており(映像·音声中断)
[2]柳州 南寧 完全攻略(柳州 南寧) 01:57
桂林攻略と同じ11月10日、我が皇軍の精鋭は(音声中断)柳州も攻略し、さらに11月24日、桂林、柳州の敗敵を追って南寧の完全攻略に成功した。柳州、ここを中心に、敵は16個師団の大軍を繰り出していたが、我が軍は果敢な白兵戦をもって突っ込み、10日を出でずして敵を蹴(け)散らした。柳州南端の飛行場。アメリカはここをもB-29の基地たらしめんとし、専用滑走路の設置を急いでいたが、完成を前に潰(つい)え去る。
敗敵を追って我が軍の精鋭は、長駆、南寧に迫る。広西省最後の拠点、南寧。これこそ仏印を中心に、南支沿岸の我が海上交通路を妨害した、憎むべき米空軍の基地である。11月24日、市街に突入。奇しくも満5年目をもって、南寧は再び我が手に帰した。南寧の攻略によって、西南支那(シナ)の敵重要航空基地は、全く我の握るところとなり、今や大陸の戦勢は我に絶対有利に展開しつつあるのである。
[3]比島海軍航空基地(フィリピン) 02:42
決戦場、フィリピンの我が海軍航空基地の1つに勇姿を見せる、新鋭攻撃機、銀河。敵はフィリピンに航空基地の設定を焦っている。この敵の野望を打ち砕く新鋭攻撃機、銀河。
整備を終わったきょうも、積み込む爆弾の1つ1つに固い決意が込められ、攻撃準備、今や全く成る。
敵、補給路破壊へ、敵艦船撃沈目指して、我が海の新鋭機、進発。
敵戦闘機編隊、来襲。グラマン、急降下。不敵にも超低空で我に挑戦。我が防御砲火、見事命中。白煙を吐いて墜落。また1機、海中へ突っ込む。我が基地の防空体制、全(まった)し。
