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日本ニュース 第222号

1944年(昭和19年)8月31日

[1]北九州敵機撃墜 02:27

08月20日、在支米空軍、四度北九州、中国西部に来襲。制空部隊、これを邀撃して熾烈(しれつ)なる戦闘を交え、たちまち撃墜23機を数う。燃えくすぶるB-29の残骸(ざんがい)、既に原型をとどめず。およそ80機をもって不敵にも、白昼、我が鉄鋼生産の要地、八幡を窺(うかが)いし、アメリカの野望、灰燼(かいじん)に帰す。ルーズベルトよ、見よ、知れ、かくも醜い姿こそは、汝等侵略主義のなれの果てである。我が本土空襲のために生産を急ぐと伝えられるB-29。いかにこれを大量に繰り出すとも、我が鉄壁制空陣は、これに徹底打撃を与うるのみ。腕一本、我が本土の土に触れ、もって目的を達したりとするか。

補助タンク。鉄兜(てつかぶと)。飛行靴。支那(シナ)大陸への不時着を予定して、星条旗にアメリカ国籍証を付す。未練極まりなし。

軍、官民一体の防空活動は、被害を最小限にとどめて、復旧作業は直ちにめざましく進行する。250キロ爆弾の威力なし。このとき、我等(われら)は深く山田曹長、野辺軍曹、高木兵長、三勇士体当たりの尽忠を思い、かつはあとに続く者あるを信ずと散華せる野辺軍曹の期待に背くなかれと期するものである。

[2]南方通信 現住民が戦闘機献納(マライ) 01:10

十億で守り築こう、大東亜の空。米英に再びは踏ませぬマライの地。ぼくらの飛行機、我等(われら)の戦闘機を大空へ送る住民の顔に喜びは映えて、空も快晴の戦闘機献納式。

飛んだ、飛んだ。日本軍の戦闘機。マライ人、インド人、華僑の戦闘機。打ち振る日章旗に勝利は満ちあふれて、大空の守りは完ぺきだ。

[3]日本軍に協力のサルタン(ボルネオ) 00:35

燦然(さんぜん)と胸に輝く大きな徽章(きしょう)も誇らかに、にっこり笑った南のサルタン。

きょうからは北ボルネオ、ミリー州の名誉参事。日本軍のボルネオ上陸を諸手(もろて)を挙げて歓迎した、このブルネイのサルタンに、新しく訪れた活躍と栄光の日である。健闘を祈ろう。

[4]巡回歌舞演芸隊(ジャワ) 00:50

トラックにお楽しみをいっぱい詰めて、ジャワの村々を次から次へ。今様宝船の巡回歌舞演芸隊。

戦おう、造ろう、必勝と増産の掛け合いに、インドネシアの顔もほころび、日本の恵みは村々に行き渡る。かつて思いもかけなかった楽しい一時。

[5]女性戦線 車掌·操車掛に女子鉄道員 03:31

引き受けました、決戦輸送。激しい訓練も踏み越えて、男子に代わる国鉄の輸送戦士。車掌、通信、転轍(てんてつ)、連結開放。どんな難しい仕事でも見事にこなす。これこそは国家興廃の決戦に、決然戦う日本女性の力の塊。

保線。重勤労働の保線にまでも、勝ち抜く女性は乗り出している。振り上げるツルハシのひと打ちが、列車の安全を保障する。

<鉄道員:

これを動かしますと、主電動機に通る電流が次第に高くなる。速力が速くなります。電流を切るのには、逆に回して、開放の位置まで戻す。ちょっとやってみます。>

戦う女性は厳しい判断の力を身に着けて、恐れず、あわてず、電車も運転。

<男性:

右切って、左へ切って、停止。后退。戸を開けて后ろを見る。左に切りながら下がる。前に切っていく。停止。>

前進、后退も思いのまま。大型貨物自動車の重いハンドルも正しく切って、輸送の隘路(あいろ)、補助(?)運送に挺身(ていしん)する。東京自動車区に出陣すれば、重要物資が待っている。彼女たちの輸送を待っている。

[6]飛行機工場に働く女子挺身隊 00:38

戦いの勝敗を決する航空機の増産こそ、今やまさに皇国女性の双肩にかかっている。細かい心遣いで立派な飛行機を。決死の頑張りで大量に前線へ送ろう。

[7]女性の職場 製薬工場 00:58

薬品の分析と調合に、緻密(ちみつ)な頭脳と器用な手元が、狂いを見せぬ。さて8月08日、女子使用標準率が定められた。最高60%以上を女子が担当する作業場は8種に上るが、そのひとつ、この製薬工場はもう100%の好成績。前線の将兵、銃后の国民よ、彼女たちのやさしい心が守り続ける。決戦女性の職場は、ますます広く、生産の戦いを担ってその責務はますます重大。今ぞ最后の勝利へ、必死、総進軍の時は来た。

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