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日本ニュース 第195号

1944年(昭和19年)2月25日

[1]陸海軍の国務·統帥を一体化 00:42

決勝へ。統帥と国政の緊密化を図るため、2月21日、東条陸軍大将参謀総長に、嶋田海軍大将、軍令部総長に親補(しんぽ)せらる。同日、両大将はうちそろって靖国神社に報告参拝。必勝の祈願を捧(ささ)ぐ。

02月19日、東條内閣は3閣僚の敵前改組を断行。02月21日、東条陸軍大将、参謀総長に。嶋田海軍大将、軍令部総長に親補(しんぽ)せられ、政戦両略の一致成る。決勝へ、今や総力を挙げて決勝への一途。その総力結集の道が、ここにもある。

[2]女子挺身隊 兵器生産へ 07:49

敵国、アメリカの女性でさえも、1700万人が、また人の不足に悩む敵国イギリスの女性でさえも、870万人が、そして盟邦ドイツの女性は1650万人も、知られざる軍隊として銃后で働いている。この膨大な数が、女性の大きな力を表している。日本の女性も男に代わって働くのだ。勝つために。されば、遠藤航空兵器総局長官は訴える。

<遠藤長官:

3000年も麗しき歴史が、鬼畜のごとき米兵に汚されんとも限らんのであります。我々の祖先が守り来たったところのこの麗しき皇土を、鬼畜のごとき米兵に蹂躙(じゅうりん)せしめていいでありましょうか。男子は第一線で交戦に従事し、その第一線の台所とも申すべき銃后における生産は、よろしく女子の担当すべきものと思うのであります。>

新しい女性の職場に戦った挺身(ていしん)隊の先輩は、尊い体験を后輩に物語る。

<挺身隊女性:

私どものお仕事は、兵器の手入れ、内装、発送、それから事務など、いろいろでございました。決戦第3年目を迎えまして、西南太平洋における敵の反攻が日々に熾烈(しれつ)となってまいりましたこの年に、戦局を左右いたします兵器の補修を、今自分たちの手でやっているのだと思いますと、なんとも言えない感激でいっぱいでございました。まして、現下の一大関心事たるラバウル、マーシャル方面向けの兵器を手に掛けますときには、はるかに彼の地に心をはせ、皇軍将士のご労苦を思いまして、一刻も早く、ひとつでも多く彼の地に着き、皇軍勇士のお力によりまして、憎むべき米英を必ず、必ず撃滅してくださいませと、1つ1つに無限の祈りを込めまして、細心の注意を払って取り扱ったのでございます。>

元気な体操の呼称を窓の外に、一心不乱の作業を続ける。ここはめずらしい東京の学校工場。今まで握ったこともないようなコテ、ヤスリ、ペンチを、わずかな間に器用にこなして、次々に生まれてくるのは精巧な科学兵器。ここで作業にいそしんでいる女生徒たちは、すべて5年生。1週2時間の修練の時間を兵器製作に当て、しかも納めた品物はほとんど不合格品がないという優秀な成績。さすがに女学生は仕事が丁寧で、理解が早いというのが定評です。さてこの事実から、戦力増強に役立つふたつの問題が生まれてきます。ひとつは学校工場をそのまま勤労奉仕に役立てて、大いに能率を上げられること。ひとつは卒業とともに直ちに工場の熟練工にも負けない腕前で、挺身隊に参加できる強みです。しかも 評定は、直接第一線の兵隊さんにつながっている。これこそ、行学一致と言われるものでしょう。

落下傘、飛行機、弾丸、電波兵器。どんな兵器でも、どんな武器でも、女性の手でやってやれないものはない。けれども確実に、能率的に生産を高めるためには、女子に一番ふさわしい仕事をやらねばならぬ。その正しい目安を得るために、また職場の第一線に赴く人たちのために、今各地で女性の生産挺身展覧会が開かれています。いまだ尻込みする一部の女性や父兄は、この機会に十分反省するとともに、マーシャルに来たり、トラックを窺(うかが)うアメリカ兵の武器の大半が敵国女性の手になっていることを思うべきでありましょう。 横浜で開かれた展覧会には、小泉(親彦)厚生大臣の熱心な姿も見られました。

既に一足早く、生産第一線へ飛び込んだ挺身隊の人たちに、ある日楽しいお昼休みが訪れました。ここで聞き、かつ歌う音楽が、どんなに生き生きと愉快なものか。それは働く人たちにのみ与えられる喜びでしょう。

(合唱)

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