年月日:1942:19420410:19420410-h-roc-s27-006-吴新荣日记



吴新荣日记>19420410

雪よ、先日(お前の葬式の日であっただらう)服囊をあ【ら】ためる时に一寸半四方に缝った布片を发见した。
何かと思って引き出しの中に入れておいた所、昨晚又目に入ったのでそれを解いて见た。
白い布の中に字を书いた赤い布を缝ってゐるが明ら【か】に符であった。
色々调查し又讨究した结果、それはお前が生前、私に下れた“爱の符”であったことが分った。
妻よ、私はお前に对する爱が足りなかったかも知らないが、お前が嫌だと曾つて思ったこともない。
それに相当な教育を受けたお前がかゝることを敢へてしたのは、やはりお前のひたむきな爱の为めであらう。
今にして私はお前に“爱の符”を上げな[た]くなった。
あゝ妻よ、然し私の心に永久に“爱の符”が刻んでゐる筈である。
私はこの事で眠られないだらうと思って、枨旺を寝室に呼んで来て一绪に眠ることになった。
然しやはり眠られなかったが、やっと眠【っ】たかと思ふともう梦だ。
最初の梦は、私の口にモミガラの灰がたまってゐた。
嗽ひしても仲々取れないので、お前が雨水を以って下れたらよく取ら[れ]た。
それで醒めたが、もう一回梦を见た。
即ち私の左上颚部に[が]大きく缺い[け]てゐるので、王乌硈先生に填めて下れと赖んだら、して下れなかった。
后で自分のつめた绵を取り出したら、きたなく[い]污物が付いてゐた。
私ははっと醒めて考へたら、お前の死んだ翌日、王乌硈先生を迎へてお前の口腔に绵を诘めたのを思ひ出した。
あゝ妻よ、お前はあの绵をくはへてあの世に行っても、话が出来ず苦しんでゐるだらうか。
私は决して迷信に陷ひず、科学的な行动に从ったが、在来の因袭は私の良心を伤付けるに足った。
雪よ、昨日から今日に渡って将军から老人のおばあさんが续々悔みに来た。
この六、七十台の老人さへもお前を美しき存在と思ってゐたのだ。
雪よ、今朝お前の“灵位”に线香を上げようと思ったが、火をつけてゐなかった。
闻いてみると、お前は死んでから二旬(二周间)になったから、“孝饭”しなくてもいゝとのことだ。
私はそんなことがあるものかと思って、やはり线香を上げて、ご饭の代りに茉莉の花を三轮供へて上げた。
これは吾等の庭に今笑き夸ってゐる、私のもっとも好きな花であるのだ。
あゝ然し、お前も我が胸より去って二周间になったのか。
あゝ然し、我が心が痛めて今尚更に深く、更に重くなるのみ。
雪啊!
几天前(大概在葬礼当天),我在查点衣袋时,发现了缝成一寸半四方形的布片,不晓得这是什么东西,就把它放进抽屉中。
昨晚又看到它了,所以想弄清楚这是怎么一回事。
在白布上缝著有写字的红布,很明显地这是一个“符”。
种种调查研究之后才了解那是你生前给我的“爱符”。
妻啊!
也许我对你的爱不够多,但未曾讨厌过你。
而受过相当教育的你竟然会做这类事情,可见你对我的专情。
现在想来,我都没有送过你“爱符”。
啊,我的妻啊!
我心上当然铭记著「爱符”。
我为了此事睡不着,就把枨旺找来同睡,久久才入眠。
最初的梦是在我口中满满的稻壳灰,漱口也没办法吐出来。
你把雨水滴入我嘴里才吐出来,就醒过来了。
之后又做了一个梦,我的左颚有个大缺口,请王乌硈先生帮我填好,他不愿意。
后来取出我自己填上的棉花,上面粘满污物。
惊醒过来,想到你过世的翌日,请王乌硈先生来时,曾为你在口腔中塞进一团棉花。
啊,妻啊,你口中含着棉花到了另一个世界,说不出话一定觉得很痛苦吧。
虽然我绝非迷信,且以科学精神行事,但向来的因袭,足以伤害我的良心。
雪啊!
昨今两天许多将军庄的老乡亲欧巴桑陆续来作追悼,这些六、七十岁的老辈脑中一直有你美丽的存在。
雪啊!
今晨想为你灵位上香,却看到蜡烛没有点火,问了一下,才知道你过世已二旬(两个星期),不用每天供“孝饭”了。
我不信这一套,仍然上香,不再供饭,但为你奉上三朵茉莉花。
这是我们庭院中现在开的最美的花了,也是我最喜爱的。
啊!
你离开我怀抱已有两星期了吗?
啊!
我的心痛至今更深、更重。

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