陸海軍関係年表>19420228
2月28日
【国内情勢/陸海軍関係】
国内情勢
大本営政府連絡会議
1942年(昭和17年)2月の情勢
全般情勢
初期攻略目標である南方資源地帯攻略の為に進出した海軍部隊が連合軍艦隊と交戦状態に入り、水上艦艇同士の海戦が多発するようになった。
南西方面(南方資源地帯)
ジャワ島攻略を目指す陸海軍部隊に立ち向かってきた連合軍艦隊と交戦状態に突入。
ジャワ沖?ニューギニア沖?バリ島?スラバヤ沖の各地で海戦を行い、連合軍艦隊の掃討に成功する。
更に陸上基地航空隊も南東方面に進出。ジャワ島、チモール島といった方面の占領に乗り出した。
マレー方面
シンガポール占領を目指す第二五軍は半島を強行進撃により一気に南下し、シンガポールを目指した。軍司令官山下中将の強気の降伏勧告は当時急進撃により疲弊していた軍の内情を敵に悟られること無く押し切り、2月15日わもってシンガポール占領(降伏)へと導いた。
ビルマ方面
第十五軍によるビルマ方面侵攻はラングーン方面航空撃滅戦から始まり、続いて地上部隊の進撃へと進んだ。シッタン河を渡った陸軍部隊はビルマ北方方面とラングーン方面に進撃を重ね、ビルマ全域の制圧に乗り出す。
フィリピン方面
バターン半島攻略に失敗した第十四軍は戦力の再編成を進める一方で、半島の封鎖を行い、再攻略の機会を待ち続け、2月末より攻勢を開始する。
南東方面
ラバウルに拠点を設けた海軍は同方面最大の敵根拠地、ポートモレスビー方面に対する航空戦を開始。東部ニューギニア方面上陸の為の準備を開始した。
ハワイ方面
空母機動部隊による真珠湾攻撃後、同方面に対する作戦は潜水艦のみに任せられていた。それに合わせ、今度は飛行艇によるハワイ偵察及び空襲を企画、その為の準備を開始する。
インド洋方面
順調に作戦をこなし、南方資源地帯を手中に収めた日本軍は、同地域の防衛のためにインド洋方面の警戒強化と、防衛戦の為にアンダマン諸島攻略を決定する。
戦艦『大和』の配備
史上最大の戦艦となる戦艦『大和』が連合艦隊旗艦となった。
日本軍によって空母機動艦隊の有用性と、航空機の威力を世界に示したにもかかわらず、一方で大艦巨砲主義を貫く『大和』の配備は時代を逆行するものであった。
だが、それでも当時の海軍軍人にとって戦艦は絶対的なものであった。
米軍の反撃
真珠湾でいっきに主力戦艦群を失った米海軍ではあったが、生き残った空母を中心とした任務群は反撃を開始し、開戦後に占領されたウェーク島に対して空襲を行い、反撃への第一歩とした。
