日本ニュース 戦后編 第135号

1948年(昭和23年)8月10日

[1]第一九回都市対抗野球 01:34

第19回都市対抗野球大会。08月01日、東京·后楽園球場。前年の覇者、岐阜大日本土木·村瀬主将の優勝旗返還に続いて、マーカット少将の始球式が行われました。

第1試合、岐阜大日本土木対盛岡鉄道。7回まで4対4の同点。8回の表、盛岡の攻撃、ランナー2塁、川村のセンター前ヒットに2塁のランナー3塁へ進み、ノーダンフルベース。バッター岩崎、打ちました、ライトオーバー大きな当たり、堂々たる3塁打。ランナー3人第3日目、大阪対盛岡。7回、大阪の攻撃、ワンダンフルベース、バッター中山、痛烈な当たり、ライトの塀にぶつかるヒット。2塁のランナー、3塁のランナー相次いでホームイン。かくて大阪はそのまま押し切り、3対1、盛岡を破りました。

[2]公務員法改正へ 政局緊張 01:16

07月31日午后3時、衆議院大臣室で片山·芦田·三木の3党首会談が行われ、公務員法改正問題などについて意見を交換しました。さらに午后7時、政令公布とともに、苫米地官房長官から政府声明が発表されました。

<苫米地官房長官>

公務員は何人といえども、同盟罷業、または怠業的行為をなし、その他、国または地方公共団体の業務の運営能率を阻害する争議手段をとってはならない。

一方、そのころ各労働組合代表150名が首相官邸を訪問、居合わせた加藤労相に首相と会わせてくれと申し込み、一悶着ありましたが、結局、菅産別議長ら14名だけが政令公布について首相と会見しました。

[3]川崎市に竜巻(たつまき) 神奈川<時の話題> 00:45

思いがけない竜巻が、8月02日午前11時ごろ川崎市の一部を襲い、あっというまに100戸近くの家を空中に巻き上げました。ポストを倒し電柱を抜き倒すなど猛威をふるい、103名の死傷者を出しました。このように大きな竜巻は日本では珍しいものです。

[4]アイケルバーガー中将 帰国 横浜<時の話題> 00:26

前第8軍司令官アイケルバーガー中将は、8月04日、横浜港で最后の閲兵を行ったのち、盛んな見送りをうけて一路帰国の途につきました。

[5]かわった道楽 大阪<時の話題> 00:24

大阪に住む橋本トミタロウさんというこの人は、ずいぶん変わっています。おカネにどんな恨みがあるのか、部屋中に100円札をべたべたと貼りつけ、にこにこと眺めながら暮らしています。なぜこんなことをするのか、原因は不明です。

[6]両国の川開き 復活 東京<時の話題> 00:40

お江戸名物、両国の川開きが、8月01日、11年ぶりでにぎやかに復活しました。この日は最近まれに見る人出で、玉屋、鍵屋の自慢の花火が威勢よく打ち上げられました。

[7]カストリ部落あわてる 01:20

警視庁では、7月30日朝、深川署や東京財務局の応援で総勢400名を動員、江東区深川のどぶろく密造部落を急襲しました。この部落は、毎日2、3石を東京都内に売りさばく大規模な密造所でした。この日、もろみどぶろく70石をはじめ、カストリ、焼酎など500万円近くの証拠品を押収しました。

[8]病床に綴る 永井教授 01:21

長崎で原子病に冒され、当時、3年の寿命しかないと宣告された長崎医大永井隆教授は、激しい苦痛と闘いながら「原子病概論」を書き続け、着手してから3年目、最近ようやく書き上げました。

<記者>

先生のお書きになっています原稿のほうですね、あれはどうなっていますか。

<永井教授>

だいたいすんだんですよ。皆さんが励ましていただくものですからね、それで頑張って、今書き上げました。

<記者>

先生のお体のことでもみんな大変心配しております。

<永井教授>

はい。ろうそくがもう切れかけてるようなもんですけれどね、最后までやっぱり光になって、ばーっと光ることができると思います。