1948年(昭和23年)3月16日
[1]残忍!生体の解剖 横浜軍事裁判 01:04
03月11日、横浜軍事法廷はいよいよ九州帝大の捕虜虐殺事件の公判を開始しました。横山元西部軍司令官以下32名の被告を前に委員長ジョイス大佐が着席。直接の責任者·横山元中将、解剖を行った平光元教授、手伝った筒井看護婦。
ヘーゲン検事は、「B29搭乗員8名を生きながら解剖、しかもこれを食べた」という驚くべき事実をついて鋭く追及しました。
[2]国際婦人デー 01:04
<東京>
私たち婦人を社会制度や男の専制から解放しようと、国際婦人デーの3月08日、東京日比谷には労働団体その他の婦人約5千が集まりました。朝鮮、中国、ソ連の婦人代表も出席、世界をつなぐ婦人たちのあったかい愛情を示しました。
<京都>
京都では平和と民主主義を望んで家庭婦人も参加。
続いて全国各地で女性たちのデモ行進が春の町々に明るい歌声を響かせました。
<大阪·九州 デモ風景>
[3]身売りする赤坂離宮 00:47
敗戦以来ペンペン草の生えていた東京赤坂離宮が、今度皇室の手から国会に身売りされました。フランスはベルサイユ宮殿にかたどって明治32年に建てられましたが、あまり使われたことはありません。
サロン「朝日の間」、そのほかにまだ立派な舞踏室や大広間があるそうです。
[4]春風にのって- 東京·福岡<時の話題> 00:39
03月08日は新しい警察制度がお目見えしました。自治警察としていかめしい宣誓をした東京警視庁の田中[榮一]新総監。福岡では9日お巡りさんが春風にのってお祝いの大デモを行いました。
[5]小林多喜二 十五年忌 東京·北海道<時の話題> 00:39
左翼作家小林多喜二が逝いて15年、小樽市の母堂セキさんはデスマスクを前に無量の面持ちです。築地警察の特高に虐殺された当時の小林多喜二。東京では、3月07日、思い出も新たに多喜二祭が開かれました。
[6]“どうぞ貯蓄を” 東京<時の話題> 00:39
インフレ防止に貯金をと、児童のポスター展を皮切りに、またまた貯蓄運動が始まりました。06日、東京后楽園の舞台からは大向こうをうならせようと大宣伝。ところで、新売り出しの「五〇万円くじ」のほうは、どうやらレビューに食われた形です。
[7]どう動くか新内閣 ひろがる労働攻勢 01:31
<東京>
組閣工作がぐずついて政治がお留守になっている間に、物価騰貴から労働攻勢が各地に広がってきました。スト準備も終わった東京全逓では、山なす仕事に最后まで大わらわになっています。今の給料では勤めのかたわら内職をやらなければやっていけない現状だといっています。仕事を終わってからタバコ「新生」の袋貼り、配達区間の表札書き。
<名古屋>
名古屋では労働法改悪反対の署名運動をする一方、熱田郵便局では8日ついに24時間ストに突入しました。
<大阪>
大阪の子どもたちは、早く安心して勉強ができるようにと、先生たちの給料値上げの要求に一生懸命応援をしています。
<札幌>
北海道では悪税反対人民大会のデモが雪解けのぬかるみを踏み越えてゆきます。
[8]芦田内閣スタート 01:33
当の芦田内閣は、新聞記者もいいかげんしびれをきらした3月09日、ようやく目鼻がついたようです。芦田·片山·三木の3党首会談で大臣の椅子の話もつき、苫米地幹事長から発表しました。
<苫米地幹事長>
発表いたします。ただ今、3党首会談の結果、組閣をめでたく完了いたしました。総理大臣芦田均。
蔵相の北村さん、安本長官の栗栖さん、問題の加藤労働相、逓相の富吉さん、農相の永江さん、運輸相の岡田さん、10日一応仲良く恒例記念写真の后、初閣議を開きましたが、経営合理化を主張する新総理が労働攻勢をどう切り抜けるか。それが新内閣の前途を決するものとなるでしょう。