丽かな春の朝である。
轩下で青空を仰いで淑英を考へた。
彼女が非常に俭约でありそして全部の爱を自分独りに捧げた关系上殆ど友达を有たずその美しき心を今更のやうに追慕した。
余りにも美しい八年间であった。
失意の时はよく自分を慰め、战乱の苦しみの中にあって一度も自分に不平がましいことを泄らしたこともない。
なんと气高き女性でせう。
彼女去りて03日になるのにせめて梦にでも现れてくれればと希がったが何故か梦にも出て来ない。
本日午前9时淑英の葬仪が唐山で严かに行はれた。
墓地は西门外に选择したさうである。
赵、杜两君特に徐弗庵に御世话になった。
今日七条の键を步我君に手交し正式に家の引渡手续をとった。
天津の家は原所有主が所有权を主张して呈文を出したときいて些か忧郁である。
三条の家にも寄ったが淑英と睦まじく生活した迹を顾み转々感慨に堪えない。
廖永堂宅にも寄って色々语ったが慰みにならない。
淋しさに堪へられず18时顷徐炳南君の招待に应じ例の如く牌九を游んだ。
清海君が唐山から归りたるをきき取急ぎ家に归った。
29日の朝、任君は又しも宪兵と警察を连れて自分の行末を追求したさうである。
而も任君は自分に对して大きな误解を有しているらしい。
终夜寝られず姊さんと色々对策を讲求し、结局近日中に荷物を整理し北平を去ることに决心した。
03月30日
星期六
晴朗和煦的春天早晨。
在屋檐下仰望青空,思念淑英。
她非常节俭,对我一心一意,几乎没甚么朋友,让我更加缅怀她的美德。
这八年实在太美好了。
失意时安慰我,在痛苦的战乱中从未对我透露过不满。
真是位高贵的女性。
她已经走了三天,本希望她出现在我梦中也好,但却没出现。
今天早上九点,淑英的葬礼在唐山庄严举行。
听说墓地选在西门外。
赵、杜两人特别照顾徐弗庵。
今天把七条的钥匙交给步我君,正式完成让渡手续。
天津的家则因为原屋主坚持所有权,听说他还呈交公文,让我有些忧郁。
经过三条的住处,回想与淑英和谐共度的生活,忍不住感慨万千。
路过廖永堂家,聊了许多,但心情仍无法平复。
受不了寂寞,晚上六点接受徐炳南请客,照例玩起牌九。
听到清海君从唐山回来,马上赶回家。
听说29日早上,任君又带宪兵与警察来问我行踪。
看来任君对我似有极大误解。
一整晚睡不着,与姊姊思考对策,结果决定近日整理行李,离开北平。