日本ニュース 第240号

1945年(昭和20年)1月04日

[1]天皇陛下親臨 帝国議会開会 02:55

第86帝国議会開院式は、12月26日、かしこくも天皇陛下の親臨(しんりん)を仰ぎ奉り、いと厳かに執り行われました。忝(かたじけ)なくも天皇陛下には、この日優渥(ゆうあく)なる勅語を賜(たま)い、特に億兆一心、全力を傾倒して敵を撃砕すべきの時なりと御諭しあらせられ、一億の民草はさらにさらに時局突破の誓いを固めたのであります。

27日午后、衆議院において陸海両相は、力強き戦況報告を行いました。

<杉山陸相:

万朶(ばんだ)隊をはじめとし、富嶽(ふがく)、靖国、八紘(はっこう)、その他幾多の我が陸軍特別攻撃隊諸隊の忠烈は、海軍の神風特攻隊とともに、一億の肺腑(はいふ)をえぐり、その体当たりは敵の心胆を全く奪い去ったのであります。この、敵艦船等を求めまして、決死必沈を期し、体当たりに任じまする者は、いずれも20歳前后の若武者であります。その尽忠報国の姿勢、真に感激に堪えざるものがあります。>

<米内海相:

その后、レイテをめぐる当作戦は、次第に激烈を加え、特に第一線における航空消耗戦はいよいよ激烈となり、補給の如何(いかん)は直ちに戦局を左右する現状であります。これがためには、一億こぞって攻撃精神に徹底し、今后ますます激化せらるべき、敵空襲下に、不撓不屈(ふとうふくつ)、あらゆる困難を克服し、創意工夫をこらし、国力の一切を挙げて速やかに戦力化し、これを決戦場に投入することこそ、現戦局絶対の要請であり、また必勝の方策であると確信するものであります。>

[2]国土も決戦場 ~敵機撃墜~ 01:35

敵編隊、本土に近づく。我が防空戦闘機隊、必墜の意気に燃え、勇躍大地を蹴(け)って舞い上がる。昭和19年12月27日

マリアナを発進せるB-29、約50機、帝都を襲う。敵の編隊。やった。帝都上空、たちまち火を噴くB-29、東京湾へ墜落。我が制空陣の前に、来襲せる敵機約50機中、撃墜破、実に41機の輝かしい大戦果。

[3]国土も決戦場 ~航空機~ 01:35

<放送: 防空本部発令。空襲警報解除。全員、作業につけ。>

敵機撃墜。敵機遁走(とんそう)。退避中の増産戦士は一斉に作業場へ。飛行機の生産へ。退避に失われた分秒を取り戻すのだ。増産の戦いは直ちに始まる。

額にぐっと締める神風の二字も鮮やかな白鉢巻き。造れ、送れ、決戦場フィリピンへ。敵アメリカをたたく翼を神鷲へ。入魂の翼を数多く送るのは我々の義務だ。しかも敵機は、我が国土生産陣の蓬乱(ほうらん)を狙って、その来襲を激化する。国土も決戦場だ。敵機と戦い、しかも一刻も早く、翼、翼をフィリピンの空へ。それが生産陣の戦いだ。学徒も挺身(ていしん)隊も、神風の二字をいただいて。

[4]国土も決戦場 ~船~ 01:15

フィリピンをめぐる決戦は、また補給の戦いでもある。補給が1日遅れれば、1日戦局は重大化する。

補給のかぎ、船の増産。フィリピンに注ぎ込んだアメリカの膨大な兵力。それを蹴落とす戦力を送る船。全霊を込めて、造船の戦士は決戦の鋲(びょう)を打ち込む。

補給の戦いに、断じて敗れてはならぬ。一刻を争う決戦場へ、新鋭力を。船を造る。ここもまた、決戦の場である。