日本ニュース 第162号

1943年(昭和18年)7月13日

[1]東条首相 泰国、昭南を訪問 04:03

決戦下、大東亜共栄圏建設の巨歩、着々と進捗しつつあるの時、東條首相は泰国を訪問。7月3日、ピブン首相らの出迎えを受け、首都バンコクに到着いたしました。翌4日、ピブン首相と親しくひざを交えて会談。大東亜建設方策、その他重要事項を協議し、泰国多年の希望たる北部マライ4州、およびシャン2州を泰国の領土とすることにつき、完全なる意見の一致をみたのであります。この会見によって、日泰両国の関係はますます緊密の度を加え、大東亜戦争完遂に寄与すること、けだし絶大なるものがあります。

次いで首相は7月5日、寺内南方方面最高指揮官、並びに来島中のバーモ長官、土侯らの出迎えのうちに昭南に到着。

7月6日、首相は特別市庁前広場において、決然反英武力抗争に立ったインド国民軍を閲兵いたしました。インド国民軍は東亜インド独立連盟によって編成され、全将兵はチャンドラ·ボース統率のもとに、身命を投げ打って祖国インド完全独立を達成せんとの熾烈(しれつ)なる決意に燃えた精鋭であります。

見よ、盟主日本宰相の前を、歩武堂々進み行く国民軍の威容を。

インド独立旗の進むところ必ずや数百年の長きに渡るイギリス勢力を、東亜より駆逐せねばやまないでありましょう。

[2]西南太平洋戦線 03:17

敵味方の航空基地、相対峙(たいじ)し、日夜血みどろの激闘続く西南太平洋水域。飛び石伝いに航空基地の前進を企図する、敵決死総反攻の気勢また侮りがたし。作戦に次ぐ作戦の最中に、なおも訓練に訓練を重ねる我が海鷲の布陣、ここに厳として揺るがず。

故国をはるか南の果て、千古(せんこ)未踏の密林ついて、敵陣近く殺到する皇軍将兵の辛苦、まこと言語に絶す。跳梁する敵機猛爆のもと、敵前死闘を繰り返すここ西南太平洋戦線に、米英打ちてし止まんの闘魂は火と燃える。