日本ニュース 第132号

1942年(昭和17年)12月18日

[1]大御心を奉体 生産翼賛の集い 02:56

かしこくも天皇陛下におかせられては、12月15日、全国産業経済代表者懇談会出席の財界並びに経済関係者一同に対し、前例なき拝謁(はいえつ)を仰せいださる。

聖戦下、一億国民が各職域において総力を挙げ国力を充実。以て時局を克復せんとするのときに当たり、特に生産増強に深き大御心(おおみこころ)を垂れさせ給う聖慮のほど、拝すだにかしこき極みであります。

経済人代表、結城日銀総裁立って宣誓を行う。

<結城日銀総裁>

「(聞き取り困難)反抗を企て、戦力の補給に汲々(きゅうきゅう)せん。皇国の経済総力を最高度に発揮し、もって大東亜戦争の完遂を期するは、我ら産業経済界に職を奉ずる者の、重大なる責務にして、日夜その足らざるをおそるるところ、かたじけなくも本日拝謁(はいえつ)の栄誉給う聖慮のほど、ただただ恐懼(きょうく)感激に堪え、ここに相会する者一同、広大なる君恩に報い奉らんため、政府の指導激励の下に、いよいよ聖業を熾烈(しれつ)にして、職域奉公の誠を尽くし、もって戦力を増強し、断固として終局の勝利に邁進(まいしん)せんことを期す。右、宣誓す。昭和17年12月15日、拝謁(はいえつ)の光栄に浴したる、産業経済関係者一同。」

[2]滞貨一掃へ奉仕隊<戦時下輸送力増強へ> 02:02

生産力の増強もさることながら、続々作り出される戦時重要物資や生活必需品は、ひとときも停滞することなく円滑に輸送しなくてはなりません。都下の奉仕隊や学徒報国隊では、01日(いちじつ)、東京汐留駅に出動、従業員に交じってかいがいしく輸送に協力。この日、安藤翼賛会副総裁の陣頭指揮の姿も見られました。

<安藤副総裁>

「昨日はここに来たですか。」

<隊員>

「今日初めて参りました。」

<安藤副総裁>

「今日初めて。ああ、ご苦労さん。」

視察を終わって、一条の訓辞を述べる安藤副総裁。

<安藤副総裁>

「今相互に戦力を増強し、補給し合うところの、前線と国内の関係というものは、あたかもこれは人体に例えますれば、我々大和民族も一瞬たりとも絶えることなく、とどまることなく、我々の身体をかよう動脈と等しきものであります。ことにこの輸送路には、国家のために靖国の英霊と化せられたる、幾多の英霊を国内の戦場に迎え、あるいは前線において傷つき病みたる傷病兵をも送り返すと、誠にこの輸送は戦場内における厳粛なる戦争の勤務であります」

[3]ジャワ沈没船引き上げ<戦時下輸送力増強へ> 00:57

共栄圏内物資の交流に欠くことのできない船舶は、国内において大規模に建造が進められていますが、一方これとともに沈没した敵船舶の利用更生も着々行われています。

ここ前線、ジャワのタンジョンプリオク港にむなしく残骸(ざんがい)をさらしていた敵船も、今は世界に誇る我が引き上げ技術によりどしどし更生し、大東海の白波を蹴(け)って、物資輸送の重任に就く日も間もないことでありましょう。

[4]一周年を迎う共栄圏各地(昭南島 広東 新京) 02:07

12月08日、感激の日を迎えた昭南島に、将士は、はるけくも皇居を遥拝(ようはい)し奉る。

(遥拝(ようはい)の様子)

過ぐる1年、南方諸地域にも御稜威あまねく、アジア解放のよき日を迎えた広東市民は、指導者日本を称えて、軍隊、青少年を繰り出し、市中大行進が行われました。

(大行進の様子)

南に北に、広大なるかな共栄圏。盟邦日本の輝かしい戦勝譜。この日満洲国国民の感慨はまたひとしお。ともに戦いともに進まん決意も固く、新京市民は暁かけて、新京神社に忠霊塔に、参拝の波は続いて、皇軍への尽きざる感謝の祈りを捧(ささ)げました。

(祈りの様子)

[5]陸軍航空部隊 緬印国境を制圧 02:34

長い雨の季節も終わって、ビルマには毎日爆撃日和が続く。整備員たちは朝早くから愛機の点検に余念がない。ネジクギ一本にも必勝の心がこもる。

爆弾も愛機の腹にしっかと備えた。

ここインドに近く、我がビルマ陸軍航空基地に闘志満々の荒鷲。敵撃滅の陣を敷く。

出撃の命下り、勇躍基地を進発。

(陸軍航空部隊進発の様子)

はるか眼下にアラカンの峻険(しゅんけん)を望みつつ、国境の密雲を突いてビルマ奪還を呼号するイギリス軍の蠢動(しゅんどう)を封殺す。