日本ニュース 第95号

1942年(昭和17年)3月30日

[1]大元帥陛下 陸軍航空士官学校行幸 02:03

03月27日、かしこくも大元帥陛下には雛鷲練成の聖地、修武台に行幸(ぎょうこう)あらせられ、陸軍航空士官学校第55期生徒卒業式に親臨(しんりん)あらせられました。諸員粛然として奉迎申し上げるなかを、大元帥陛下には飛行場正面に設けられた玉座につかせ賜い、大東亜戦争下の大空に武勲、燦(さん)として輝く親鷲を追って、今巣立ち行く若武者の妙技を天覧(てんらん)あらせられました。

次いで、大元帥陛下には卒業証書授与式場に親臨(しんりん)。この日、栄光に一際はえる優等生6名に対し、侍従武官を経て恩賜金(おんしきん)を下賜(かし)あらせられました。聖戦ここに六星霜(ろくせいそう)恩賜の品をおしいただく若鷲の免状、尽忠報国(じんちゅうほうこく)の決意、眉宇(びう)に溢れて、頼もしくもまた厳かなる卒業式は滞りなく終了。全員奉送のうちを大元帥陛下には、天気ことのほか御麗しく還幸あらせられました。

[2]朝香宮殿下 靖国の遺児を御激励 01:16

晴れて嬉しき靖国社頭の対面を明日に控えた3月27日、青山憲法記念館式場において、かしこくも朝香軍人援護会総裁宮殿下には、温情溢るるばかりのありがたきお言葉を賜りました。今日、目の当たり、尊き天子様のお姿を拝し奉り、また恐れ多くも国母陛下より御下賜品(おかしひん)を賜って、重なる光栄に浴した感激の全国遺児を代表してイワナカショウジ君は、殿下の御前に参進。必ずや亡き父の志を継ぎ、天皇陛下の御ために忠義を尽くし、ただいまのありがたきお言葉に沿い奉る雄々しき覚悟を謹んで奉答。この日この時の感激を、小さな胸いっぱいに膨らませて、声を限りに聖寿(せいじゅ)の万歳を奉唱いたしました。

[3]両洋を圧する帝国海軍部隊 03:32

(音声中断)先兵(せんぺい)の一隊。大東亜戦争下、我ら一億国民の前に初めて全貌を現した帝国海軍潜水戦隊の威容であります。艦上、潮風に鍛えた乗組員に対して、いよいよ出動の命下る。ひとたび出陣すれば神出鬼没。南海の果てインド洋は言うにおよばず、遠くアメリカ本土を震撼せしむる無敵潜水艦の勇姿。雲煙万里(うんえんばんり)、波濤(はとう)を蹴って精悍を謳わるる我が海の狼は、洋上遠く敵影を求めて出動する。

(音声中断)空に海にはたまた海底に、向かうところ敵無き帝国海軍の赫々(かくかく)たる戦果の影に、黙々として重任を果たす掃海艇隊(そうかいていたい)の辛苦。前方洋上に機雷原を発見。命令一下、カッターが降ろされる。万に一つの僥倖(ぎょうこう)を頼む敵の機雷は、一発また一発、戦艦ならぬ海水を吹き上げて、海底の藻くずと消える。

突如、作業半ばに敵機我に挑戦す。戦闘数刻、敵は我が熾烈(しれつ)なる対空砲火にもろくも遁走。敵の襲来もものかは、なおも作業は続けられて、航路標識は次から次へと投げ込まれ、無敵艦隊、進撃の水路を開いていく。

[4]ラングーン完全占領 03:26

眼下に横たわるビルマの首都ラングーン。パゴダと緑したたる森林に囲まれた夢の都ラングーンは、イギリスの宝庫インドの前衛拠点として、敵将ウエーベルが必死の防衛を呼号し、重慶政権がわずかに残るビルマ輸送路の基点として、その確保に狂奔したところ、今は抗日包囲陣営の夢むなしく破れ、皇軍すでに敵影無き死の街ラングーンに突入する。

暴虐無残な敵軍の手によって、繁華な市街はさながら廃墟と化し、全市(ぜんし)不気味な沈黙を孕(はら)んで寂(せき)として声なし。敵防空壕も今はむなしく、廃残の名残をとどめております。100万トンにおよぶ援蒋物資は、自ら放った業火に焼けただれ、見る影にトラックの残骸が山と積み重ねられております。

ビルマルートすでに潰(つい)え去って、ラングーン停車場に在りし日の面影もありません。英国権益を象徴する白亜の殿堂、インド銀行。広壮華麗のビルマ総督府。物みな、敗戦米英の野望の跡を示しております。03月08日午前10時、皇軍ついにラングーンを完全に占領す。主力部隊は軍旗を先頭に、威風堂々市内に入場。ここに輝くビルマ方面作戦の主要目的は完了したのであります。